描画面に、薄く透明な層を作り出すために考案した油絵具。
薄く塗布したものであれば、この透明な層の上から加筆できる。
通常は体質顔料に乾性油などを混ぜると淡黄色になるが、この絵具はほぼ無色で、極めて透明度が高い。
アルキド樹脂などを基剤として増粘した市販のペースト状メディウムよりも顔料分を多く含むが、より透明度が高く、反対側が透けて見える。また、油絵具が酸化重合する際の質量増加に関するノウハウを生かし、質量の変化を軽減している。(ヒビ割れなどの防止)
左:完成品 右:試作品
右:試作品ではわずかに色が残っているが、左:完成品はさらに色が薄くなっている。