2012年9月17日
Optical interference pigments
光干渉顔料
色の基になる顔料
光干渉顔料を使用した塗料は、見る角度(光の反射角度)によって色が変化する。
この色の基になるのは、シリカやマイカ(雲母)のフレークに金属酸化物などを何層もコーティングした人工的な微粒子の顔料である。顔料そのものに色は無く、ほぼ無色透明をしている。
なぜ色が生じるのか
光干渉顔料の複数の層に光が通り、光の干渉が引き起こされることで、見る角度によって様々な色が生まれる。この層の厚みの違いや、層を形成するのに使用する金属酸化物の種類によっても、生じる色が変化する。
発色は光が当たることで生じている(構造色)ため、通常は色あせたり、変色することがない。
この塗料を使用した色には奥行きや質感が感じられ、独特の光輝感がある。
顔料の粒子が薄い鱗片状をしているため、塗装面は鏡のように光を反射し、高彩度に発色する。
自然界では、蝶の羽、玉虫の羽、貝殻などに似たような構造が見受けられる。
塗装の工程
この顔料は水性絵具、油性絵具、吹き付け用塗料など、ほぼすべての塗料に応用できる。
白地に塗装すると色が目立たず、また、表面がざらざらしていると発色が損なわれるため、
光沢のある黒地に、薄く塗り重ねて塗装するのが望ましい。
クリアー塗装を施して仕上げると、更に発色が際立つ。
2012年9月17日 高森幸雄
2012年4月5日
Optical interference pigments with Acrylic polymer emulsion
& Oil colour paint
光干渉顔料から作製したアクリル絵具、油絵具