詳細
(1)
使用する材料・道具類
・顔料
・展色材(アクリルポリマーエマルジョン:ジェルメディウムが使いやすい)
・ポリ容器(キャップ口が広いもの)
・ペインティングナイフ、スパチュラ(ペンキ練り)、練り篦
・水
・無水エタノール(消毒用エタノールは不可)
・顔料すくい
・ガラス板(石板などでも良い)
その他 防毒マスク、保護手袋、作業着、洗浄用の溶剤やウエスなど
(2)
顔料を取り出し、無水エタノールを加える。
有機顔料、ランプブラックなどは水と馴染みにくいため、最初にエタノールと馴染ませてから水を加えないと十分に発色しない。
(顔料をジェルメディウムと混ぜる前に、顔料をよく分散させておく必要がある)
(3)
ダマが残らないように、顔料をエタノールで分散させる。
顔料が乾燥しないうちにスパチュラで全体を手早く練り合わせ、乾燥してしまった顔料は、再びエタノールで分散させて練り直す。
顔料のダマが無くなるまで分散したら、少量の水を加えて乾燥を抑える。
(4)
一度顔料が分散すれば、乾燥しないように水を加えるだけで分散状態を長時間保つことができる。
(5)
分散した顔料に対し、1:1の割合を基本にジェルメディウム(アクリルポリマーエマルジョン)を加える。
ジェルメディウムを加えた後も、絵具が乾かないうちに手早く混ぜ合わせる。
(6)
練り調子を調整したい場合は、エタノールと水を約1:1の割合で加える。
もしくは更にジェルメディウムを加えて絵具の透明度を調整することもできる。
アクリル絵具にエタノールを加えることで制作時、下層に絵具をはじかれにくくなる。
(7)
練り終わったアクリル絵具をガラス板に薄くのばし、絵具に含まれている空気を抜く。
この際に異物の混入が見られる場合は取り除き、絵具をポリ容器に詰める。
(8)
50mlのアクリル絵具(キナクリドンマゼンダ)が完成。
絵具を詰め終えた容器にはシールなどを貼り、色や使用材料の名前などを書く。
※顔料の中には人体に有毒なものがあります。
作業時には、品質認定された保護マスク、ゴム製やプラスティック製の保護手袋、作業着を正しく着用して下さい。
※有毒な顔料の操作は、生活空間から隔離された、二次汚染の恐れのない場所で行います。
※この処方で生じた如何なる損害に関しても、責任を負いかねます。全て自己責任にて実行して下さい。
また、実際に行う際は火災や怪我のないよう、十分注意して下さい。